以前、ときどき心理学を勉強しているという記事を書きました。
その時、パラパラとめくっている本がとても良いです。
東京大学出版会の「心理学 第5版」です。
古典的な基礎心理学の教科書なのですが、歴史的なことから心理学の基本的な考え方まで過不足なく書かれているというか。アカデミックすぎずポピュラーすぎず、難しすぎず簡単すぎず、というか。(一部読みにくい記述もあり)
学部の時にこの本に出会っていたら、より深く広く学べていただろうな、興味の方向も当時と違っていたかも?と思いました。
私が心理学を学んだ大学は、色々な分野をまんべんなく学べてよい大学でした。でも、こういう古典的な良書、まんべんなく書かれた本を改めて読むと、学部の頃の勉強はやはり偏りがあったんだなと思います。でも、どの学問でもそうだと思いますが、学部の限られた時間でその学問のすべての分野の概要を網羅するなんて無理だと思うので、偏りがあって当然です。
それだけに、学部の時にどんな先生、どんな教科書(本)に出会うかで、その学問への基本的な考え方やイメージが方向付けられてしまうとと思うと、大学選びって重要なんだなと改めて思ったのでした(私はわりと適当に選んだので)。